2024年茨城県にオープンした話題のバーク「Mwanga Wild Club」

いまマウンテンバイカーの間で話題のバイクパーク〈ムワンガワイルドクラブ〉。

昨年4月、茨城県北西部の常陸大宮市にオープンして以来、リピーターが増殖中。幅広い層の来場者で賑わうその人気の秘密とは?

Mwanga Wild Club

所在地茨城県常陸大宮市入本郷911
営業期間通年
営業時間9:00~17:00(4~10月)
9:00~16:00(11月~3月)
利用料金3000円/日、上り搬送料1000円(1日5回まで)
レンタルMTBなし
レンタル料金
フィールドカテゴリーダウンヒル・ダートジャンプ・スキルアップ・パンプトラック
レベル★★~★★★★★
設備駐車場・トイレ・洗車場
問い合わせMwanga Wild Club
電話番号
URLhttps://www.instagram.com/mwanga_wc

スキルアップエリアは増改修によってさらに内容が充実

〈スラローム〉

バイクを左右にコントロールする動きを学べるエリア。反復練習に最適なショートコース。

 

〈2連ジャンプ〉

初心者でも安心して練習できるテープルトップ形状のジャンプ台がふたつ連なるレーン。

 

〈4連ジャンプコース(中上級者向き)〉
後半は左右に向きを変えながら跳んでいく4つのジャンプ台が連なる中上級者向きレーン。

 

〈パンプトラック〉

ペダリングせず加重抜重の動きだけでバイクを進ませるプッシュプルの動きを習得できる。

 

見出したMTBの可能性ムワンガ完成までの物語

フィールドを運営する桑名さんが、雑草の生い茂る東京ドームより少し広い高低差90メートルの里山を整備し始めたのは2018年のこと。先祖代々受け継いできた土地ながら、約30年前に家を取り壊してから草刈りも間に合わない状態でした。「この山をなんらか活用したい」と考えた桑名さんは当初、自身の趣味でもあったオフロードモーターサイクル用のコースを作るべく作業を開始。

しかし一般の会社員が、通常業務をこなしながら山を切り開くのは困難な上、モーターサイクル用のコースに適した斜度ではない場所もあり、計画はなかなか進まず……。人間ひとりの労力でどうこうできる作業量を超えていたのです。そこで桑名さんは常陸大宮市に相談。地域おこし協力隊の視察で「MTB用のコースとして活用してみたら?」というアドバイスを受け、作業を手伝ってもらえるMTB関係者も紹介してもらい、3年前から本格的にバイクパーク造成に取り掛かりました。

作業は休日を利用して週1回、スタッフへの日当を桑名さんが負担する形で、毎週水曜日に実施することに。最初に地元で有名な腕利きの土木業者に依頼して、トレイルヘッドまで登る作業道を整備し、徐々にコースを造成すること1年。ダウンヒルコースとして現在の〈トレイル1〉が完成し、2024年1月にプレオープンするまでに至ったのでした。

 

搬送サービスの利用でトレイルヘッドまで楽ちんワープ

昨年4月の正式オープンから遅れること2ヶ月、軽トラックによる搬送サービスも開始された。

【TRAIL.1】


トレイルヘッドに設けられたダウンヒルコース〈トレイル1〉のスタートゲート。

 


左右に連なるバームでターンを繰り返しながら軽快に下る〈トレイル1〉の序盤エリア。

 


〈トレイル1〉にはスタートゲートから直滑降で下る新ラインも追加されている。



リズミカルなバイクコントロールが欠かせないMTBならではの3D感覚を満喫できる。

 

〈トレイル1〉の後半には木の根が張った場所やタイトなスイッチバックなどトレイル然としたセクションも。

初心者も安心のエスケープはこちら

スキルを問わず、幅広いマウンテンバイカーを受け入れてくれる本パーク。〈トレイル1〉には難度の高いセクションを迂回できるMTB初心者をサポートするルートも用意されていた。

 

初心者から中上級者まであらゆるレベルに対応する

昨年4月に〈トレイル2〉が完成したことで、晴れて正式オープンを果たした本パーク。同年6月からは軽トラックによるトレイルヘッドまでの搬送サービスも開始され、来場者も急増。全国のマウンテンバイカーから注目を集め、ダウンヒルのトップライダーも訪れるフィールドに成長しました。

メインコースとなる〈トレイル1〉〈トレイル2〉でも走行距離は1キロ程度と、リフトやゴンドラでの搬送が可能なゲレンデの施設と比べて、決して規模が大きいとは言えませんが、営業日にはMTB初心者から上級者まで、幅広いレベルのマウンテンバイカーであふれています。一体、その理由はどこにあるのでしょう?


路面の質感が異なるバリエーションに富んだセクションを走行できるのも本パークの特長のひとつ。

 

現地を訪ねてみて、その答えがわかりました。それは来場者を精一杯もてなしてくれる、運営者の桑名さん&スタッフの温かさにつきます。

「搬送サービスは1日当たり(1000円で)5本が基本ですけど、希望者がいればできる限り対応しますよ。最大で25本、搬送した方もいましたから(笑)」と桑名さん。この事実ひとつ取っても、単なる営利目的の運営であれば考えられないこと。

「育ち盛りの若いライダーが練習に通ってくれていますしね。彼らの成長に協力できたら最高じゃないですか」と胸の内を語っていただきました。

首都圏に位置し、通年オープンしているムワンガ。ぜひ走りに行ってみてください。

 

【TRAIL.2】

〈トレイル2〉前半部分の土で固められた深いバームでは高速ターンを満喫できる。

 


ルート上には木の根が露出したドロップオフほかスリリングなセクションも点在。

 


斜度がさらに上がる〈トレイル2〉後半部分では浮遊感を高速で味わうことができる。

 


オープン1周年記念イベントは大盛況

4月最後の土日にはオープン1周年を記念したイベントを開催。MTB&関連パーツを扱うメーカーやサポートショップのブースほか、地元入本郷区の住民の方々による野菜販売などもあり、会場は多くのマウンテンバイカーで賑わいを見せていました。

豪華な協賛品をかけたじゃんけん大会で盛り上がりは最高潮。終始笑顔の絶えないイベントでした。尾根を走る高速新コースも秋に完成!! 今後も目が離せません。

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