箕面とどろみ MTBフィールド│大阪府箕面市

2年前にとどろみ地区へ活動拠点を移し、コツコツと造成を続けること1年半。箕面マウンテンバイク友の会の有志がボランティア作業で作り上げたフィールドに3つ目の新コースが完成しました!

フィールド情報

所在地大阪府箕面市下止々呂美
※アクセスの詳細は箕面マウンテンバイク友の会のHP を参照
営業期間奇数月の第3 日曜日
※悪天候、他イベント&レースと日程が重なる場合は変更あり。詳しくは箕面マウンテンバイク友の会のHP を参照
営業時間10:00 ~ 15:00
利用料金無料
レンタルMTBなし
レンタル料金
フィールドカテゴリーダウンヒル
スキルアップ
レベル★~★★★★
設備駐車場
問い合わせ箕面マウンテンバイク友の会
電話番号
URLリンク

アクセス


箕面マウンテンバイク友の会
代表 中川弘佳さん

長年、トップダウンヒラーとしてレースシーンを牽引。昨年のMTB全日本選手権では、新種目エンデューロの初代王者に輝く。2012年に箕面マウンテンバイク友の会を設立。ハイカーやマウンテンバイカーを含む利用者が急増する箕面の里山で「いつか事故が起きるかも」「なにか問題が起こればMTBで走れなくなる」という危機感を抱いていた中川弘佳さんを中心とする地元マウンテンバイカー有志が立ち上がりました。

地域貢献活動の先にあるMTBで走れる幸せな環境

箕面マウンテンバイク友の会が発足したのは11年以上前。その活動はマナーブックの配布に始まり、山の清掃作業や山林整備作業にも参加。行政、地域の住民、箕面の山と関わる団体と連携することで、自然環境を維持するためのさまざまな活動に従事してきました。

その甲斐あってマウンテンバイカーの評価は上がり、箕面市の許可を得て南側エリアの『新稲の森』にMTBフィールドを開設。2015年にはレースイベントを開催できるほど地域との信頼関係を深めていきました。その後、箕面市の方針により『新稲の森』は利用できなくなりましたが、数年に渡る友の会による地域貢献活動は周囲のボランティア団体にも広く知られていたのです。

「活動拠点が失われようとしていたとき〈マウンテンバイカーだけに出ていけというのは酷な話だ〉と私たちの活動を知っていた団体のみなさん、市議会議員さんが市に働きかけてくれました。その流れで市が大阪府と国と交渉することで、こことどろみエリアを使わせてもらえるようになり、新たなフィールドを設けることができました」と代表の中川さん。


来場者用の無料の駐車スペースを完備。フィールドの開放日は箕面マウンテンバイク友の会のメンバーが常駐、入出庫を誘導してくれる。


駐車場からフィールドの入り口までの距離は約200メートル。自転車なら1~2分、徒歩でも3~4分程度で到着。箕面マウンテンバイク友の会のバナーが目印に。


フィールドに到着したら『ハブスクエア』と名付けられた広場にてまずは受付を。リストバンドを巻いてもらえばコースを利用できる。開放日には友の会への入会説明会も開催されている。帰る前にはアンケートへの記入もお忘れなく。

100円の寄付でホットドリンク1杯が無料!

ハブスクエアに設置された受付隣のテントでは、100円の寄付でホットドリンク1杯を無料で頂戴できる(※100円はドリンク代ではなくあくまでも寄付!)。なお、コーヒーはハンドドリップによるセルフサービスです。

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ランバイクにまたがるキッズや初心者が怖さを覚えず走行できる、緩めの斜度に設計された下り基調の初級コース。繰り返し走ることでバイクコントロールの基礎を自然と身につけることができる。プッシュプルの動作を駆使して走れは上級者も十二分に楽しめる内容だ。


木の根や石のないスムーズな路面はキッズが足を出した状態で走っても安全。ランバイクにも無理なく対応する。

 


初心者がフローな感覚を体験できる凹凸の歩幅が絶妙。適度にスピード調整してくれる安全性の高い設計に。

 


爽やかな自然に囲まれたコースを家族や友人とトレインで走ればMTBの楽しさを実感できること間違いなし!

友の会の活動は〈MTBで走る場所が欲しい〉ためだけのものではありません。〈日頃、MTBで走らせてもらっている地域の役に立ちたい〉という会員の思いの上に成り立っています。

結果、ご褒美として得ることができたフィールドを中川さんは「ここを自分たちだけの遊び場にするつもりはありません。せっかく貸していただけたフィールドですから、MTBの普及に役立てたいと思っています。

コースを整備するマンパワーは限られるため、一般の方に開放できるのはまだ2か月に1日だけですが、少しずつコースも拡張していって近い将来、多くの人が気軽に楽しめるフィールドにしたいと考えています」と話してくれました。

『ゴーホーム』と『フライングパパ』の入場ゲートは同じ。ゲートをくぐったライダーたちは両コースのスタート台を目指して列を成す。もちろん、列に並んでいる間もお楽しみの時間。馴染みのメンツも初来場の参加者も分け隔てなく、フレンドリーな空気に包まれていた。

Go Home(ゴーホーム)

駐車場に向かって下るレイアウトからその名を授かった『ゴーホーム』は、浅めのバームでバイクを左右に振りながら一気に駆け降りる中級コース。後半には(なめても走れるテーブルトップの)3連ジャンプと柔らかなパンプが並ぶ。スキルに応じて選択できる設計だ。


スタート地点へ戻るライダーがギャラリーとして走行中のライダーを応援できるのも『ゴーホーム』の特徴。



左側のラインは3 連ジャンプへ、右側のラインは初心者でも安心して走れる柔らかなパンプへと誘導される。3連ジャンプはテーブルトップ形状なので、踏み切りに失敗しても安心。なめて通過することも可能だ。

FLYING PAPA(フライングパパ)

大きなドロップと3 連ジャンプが設けられた中上級コース。その名の通り「お父さんたちも飛びたいよね」をコンセプトに造成された新コースは、むしろチャレンジ精神に満ちたヤングライダーたちに大人気。ドロップには迂回ルートも確保されているのでビビったら即エスケープするべし。

それなりの落差ゆえ、見た目から怖さを感じてしまいがちなドロップだが、無理に引き上げようとせず、流れでバイクを押し出してあげればスマートかつ安全にランディングできる絶妙な設計。もちろん素直に迂回してもOK !

3連ジャンプは『ゴーホーム』と同様、(ほぼ)テーブルトップ形状なのでチャレンジしやすい。バックサイドが広く、長めに設計されているので躊躇することなくリップで力強くペダルを踏み込むべし!

広大なエリアに少しずつ手を加えながら作り上げる

「市から使用許可を受けたエリアは広大で、いま手を加えられているフィールドはほんの一部なんです。友の会の会員は300名近くに増えましたが、多くの人がそれぞれ仕事や家庭の事情を抱えているので、頻繁に活動へ参加できるコアメンバーの数は限られています。あくまで有志によるボランティアでコースを造成しているので、どうしても時間がかかってしまいます。だから、何年以内にどこまでといった目標や計画はあえて立てていません。

自分たちにできる範囲を、自分たちにできる歩幅で進めていくつもりです。行政側の考えとして〈誰でも自由に出入りできる場所ではない〉以上、開放日についても会員が責任を持って管理する必要があります」と現在の状況を語ってくれた中川さんは年に1度、数名の会員と共にニュージーランドへ遠征しているとのこと。「ニュージーランドにはワールドカップを彷彿とさせるコースのあるバイクパークもあれば、誰でも気軽に走れる無料のトレイルもあります。無料で走れるトレイルであってもおざなりなものではなく、走る人を退屈させない変化に富んだ内容なんです。

バリバリの上級者のためのトレイル、乗り始めて間もない人がなめて走れるようなトレイルが入り混じっているのも特徴です。遠征した際にはそのパンプの長さや高さを調査、計算して、コース設計の参考にしています」と、ニュージーランドで見られるMTBを満喫できる環境を箕面とどろみMTBフィールドに再現したいと考えているそうです。

現在、箕面とどろみMTBフィールドに設置されているコースは3つで、新設された『フライングパパ』は取材に伺った3月の開放日にお披露目されたのだとか。昨年11月にはショートダウンヒルイベント『MMC(ミラクルマッシュルームカップ)38』も開催され、130名のマウンテンバイカーがエントリー。300名近くがフィールドに訪れたそうです。関西エリア在住のマウンテンバイカーなら1度は訪れてみたい箕面とどろみMTBフィールド。次の開催日は5月の予定。詳しくは友の会のブログをチェックしてください!

写真:村瀬達矢

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